【報告】 多文化共生セミナー「おとなりさんはがいこくじん」

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3月8日(日)10:30から、三田市まちづくり協働センターで行われた多文化共生サポートセミナー「おとなりさんは がいこくじん」は、滋賀県国際交流協会所属の大槻一彦さんを迎え「ことばがわからない」体験ゲームを実施しました。

 大槻一彦さんは京都府の高校の化学の先生で、若い頃、JICA海外青年協力隊で派遣され、ネパールのこどもたちに理科と数学を教えた体験をお持ちです。

 参加者は小学校5年生で、父親の仕事の関係で外国で暮らしているという設定です。学校の図書館にいるとき大きな地震が発生しましたが、アナウンスのことばが理解できず、逃げ遅れます。

誰もいない中、廊下にでると突き当りで、分からない文字で書かれている案内があり、左右の矢印がついています。まず、そこで、右か左かの選択を迫られます。左に行った人は無事に校庭に避難、右に行った人はガラスが割れていてけがをしたため、その後のゲームは片足で参加しなければなりません。参加者は少ない手がかりを元に、緑が安全そうだから、とか、「N」で始まるのは「No」をイメージするので危険そうとか、経験と勘とを酷使して進んでいきました。実際に、世界中ほとんどの国で、緑は安全とされているとか、アルファベットを使う多くの言語は「N」で始まると否定的な意味が多いということも教えていただき、直観がまんざらではないことも体感しました。

その後、2つの水のどちらを選ぶかなど、ことばがわからない状況で進んでいきました。食糧の支給場面では、たくさんもらった人がもらえなかった人にとっさに分けてあげるなど、心が温まるエピソードも。本来は、家族一人が代表で食糧を人数分受け取るという場面だったのですが、ことばがわからないので家族(チームが家族という設定でした)全員が並び、しかも、数字(アラビア数字ではない言語特有の)を指さして人数分をもらうのですが、8個ももらってしまって次の人の分がなくなったりしました。振り返りの時に、「わけがわからず見よう見真似で並んで指さしたが、限りある食糧を独り占めしてと回りにひんしゅくを買っているかもという感想もでました。

このような体験をすることで、ことばがわからない立場の人の気持ちが少しわかり、何かがあればどう行動するか少しわかったような気がしました。

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本日の講演をして下さった大槻一彦さん(右)

 

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「私は京都の高校の教師で化学を教えています。若い頃ボランティアでネパールに派遣され、理科と数学を教えたことがあります。」と体験談から始まりました。

 

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「大きな地震が発生しました。分からない文字で逃げるように指示しています。さあ、あなたならどっちににげますか。」という質問です。

 

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「食べ物をくれるようです。いくついりますか。」という問いかけですが、質問の意味もわからず、紙にある数字も読めません。

 

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最後は大槻さんを囲み輪になって、本日の体験について語り合いました。

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